2025年1月のコンゴ東部の情勢不安について
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- 3月20日
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この度2025年1月、MABADILIKOの事業地であるゴマ市に武装勢力M23が侵攻しました。コンゴ軍および地元民兵と武装勢力の間で激しい市街戦へと発展し、一部報道によると3000人もの犠牲者が出る事態となりました。多数の囚人の脱走や市内全域で略奪が横行するなど、ゴマは大変な無法地帯となりました。
現地に駐留しておりました代表・土井は武装勢力の侵攻直前にゴマ市からブカヴへ退避することができ、その後隣国で情報収集を行っておりましたが、当面ゴマ市に戻ることは不可能な状況であったことから、2月末に日本へ帰国いたしました。
ご報告が遅くなり、関係者の皆様には大変ご心配をお掛け致しました。
武装勢力が侵攻する数日前より電気・水道の供給が完全に停止してしまい、また通信も遮断されたことから、現地スタッフの安否・病院の状況が非常に懸念されましたが、約2週間後に連絡を取ることができ、スタッフ全員の無事が確認されました。
残念ながら、病院については被害が大きく、車(クラウドファンディングで購入させていただいた、患者搬送用のランドクルーザー)と薬局が略奪に遭いました。
戦闘直後はゴマの路上に犠牲者の遺体が散乱していたり、食料の調達が難しい状況がありましたが、現在は武装勢力の支配下にはあるものの、表向きは日常生活が取り戻されており、病院も通常診療・妊婦を対象としたエコー健診を再開しています。
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